.mdファイルとは?開き方・作り方と、AIに渡すときの使い方

  • 2026年5月22日
  • 2026年9月23日
  • Coding

AIコーディングをする際、AIに事前にルールを定義しておくことができます。

スポンサーリンク

その際に使用するのが「.md」の拡張子のファイルです。

本記事には、あまり聞きなれない「.md」ファイルについて書いています。

.mdってなに?「文章を書くためのファイル」

.mdは「マークダウン(Markdown)」というファイル形式です。中身はただの文字。Wordのように装飾ボタンを押す代わりに、記号を使って見た目を表現します。

たとえば、

  • 行の先頭に#を書くと「見出し」になる
  • 文字を**で囲むと「太字」になる
  • 行の先頭に-を書くと「箇条書き」になる

これだけのシンプルなルールです。

なぜわざわざMarkdownを使うのか

Wordは便利ですが、「見た目の情報」がファイルの中にぎっしり詰まっています。

一方Markdownは中身がただの文字だけなので、

  • 軽い(ファイルサイズが小さい)
  • どんなパソコンでも開ける
  • 人間が読んでもわかる
  • コンピューターやAIが読み取りやすい

という特徴があります。最後の点が大事で、AIに何かを読ませたいときにとても都合がいいのです。

メモ帳でも書ける

.mdファイルは特別なソフトがなくても、Windowsのメモ帳やMacのテキストエディットで書けます。ファイルを保存するときに、名前をmemo.mdのように.mdで終わらせるだけです。

対応ソフトで開くと「きれいに表示」される

メモ帳で開くと記号がそのまま見えますが、Markdown対応ソフト(たとえばGitHub、Notion、Obsidianなど)で開くと、#が大きな見出しに、**が太字に、自動で変換されて表示されます。同じファイルでも、見るソフトによって「ソースコード状態」と「きれいに整形された状態」を切り替えられるイメージです。

どんなときに使われるか

プログラマーが説明書を書くとき、ブログ記事を書くとき、メモを取るとき、そして最近ではAIに指示やルールを書いておくときにもよく使われます。

スポンサーリンク

.mdファイルの開き方。

中身はただのテキストなので、何で開いても読めます。

ただ、記号がそのまま見えるか、見出しや太字として表示されるかが変わります。

開き方見え方
メモ帳 / テキストエディット記号がそのまま見える。中身の確認だけならこれで十分。
VS Code記号のまま。プレビューに切り替えると整形して見られる。
Obsidian / Typora などの専用エディタ最初から整形された状態で見える。
GitHub・Backlogなどにアップ自動で整形して表示される。

ファイルをダブルクリックしても開かない場合は、右クリックから「プログラムから開く」を選んでください。メモ帳やVS Codeを指定すれば開きます。

VS Codeなら、整形した状態で見られます。

VS Codeで .md を開くと、最初は記号がそのまま表示されます。

エディタ右上のプレビューのアイコンを押すと、見出しや太字が反映された状態に切り替わります。

書きながら確認したいときは、左に記号、右にプレビューを並べて表示すると作業が早くなります。

スポンサーリンク

.mdファイルの作り方。

専用のソフトは要りません。拡張子を .md にするだけです。

  1. メモ帳を開いて、中身を書く。
  2. 「名前を付けて保存」を選ぶ。
  3. ファイルの種類を「すべてのファイル」に変える。
  4. ファイル名を memo.md のように、.md を付けて保存する。

ここで「ファイルの種類」を変えないと、memo.md.txt という名前で保存されてしまいます。

拡張子が見えないときは、表示設定を変えます。

Windowsは初期状態だと拡張子が隠れています。これだと .md になっているか確認できません。

エクスプローラーの「表示」メニューから「ファイル名拡張子」にチェックを入れてください。

これで memo.md なのか memo.md.txt なのかが一目で分かります。うまく開けないときは、まずここを疑ってください。

スポンサーリンク

PDFやWordに変換する。

社内で共有するときなど、.md のままでは渡しにくいことがあります。

方法はいくつかあります。

  • VS Codeの拡張機能を使う。「Markdown PDF」などを入れると、右クリックからPDFやHTMLに書き出せます。
  • プレビューをコピーして貼る。整形された状態をそのままWordに貼り付ければ、見出しや太字が生きたまま移せます。
  • ブラウザで印刷する。GitHubなどに上げて表示させ、ブラウザの印刷からPDFで保存する方法もあります。

ただ、渡す相手がエンジニアなら、そのまま .md で渡して問題ありません。変換が必要かどうかは、相手次第です。

AIに対するルールやガイドラインをMarkdown(.md)ファイルで定義する。

Markdown(.md)ファイルで定義する手法は、ここ数年で急速に広まりました。プレーンテキストでありながら見出しやリストで構造化でき、人間にもAIにも読みやすいことが理由です。代表的なものを整理して紹介します。

ツールごとの代表的なファイル

CLAUDE.md(Claude Code) AnthropicのコーディングエージェントであるClaude Codeが、プロジェクトのルートやサブディレクトリに置かれたCLAUDE.mdを自動的に読み込みます。プロジェクト固有のビルドコマンド、コーディング規約、アーキテクチャの概要、「やってはいけないこと」などを書いておくと、Claudeがそれを踏まえて作業します。~/.claude/CLAUDE.mdに置けばユーザー全体のグローバル設定として効きます。

AGENTS.md OpenAIのCodex CLIをはじめ、Cursor、Aider、Jules、Amp など複数のエージェントツールが共通でサポートしようとしている「業界標準」を目指したフォーマットです。中身はCLAUDE.mdと似たもので、ツール非依存に書けるのが利点です。

.cursor/rules/*.mdc(Cursor) Cursorは旧来の単一ファイル.cursorrulesから、.cursor/rules/ディレクトリ配下に複数の.mdc(Markdown + YAMLフロントマター)を置く方式に移行しました。フロントマターでルールの適用範囲(対象ファイルのglob、常時適用か手動呼び出しかなど)を指定できます。

.windsurfrules / .windsurf/rules/(Windsurf) Codeium Windsurfも同様の仕組みを持ちます。

.github/copilot-instructions.md(GitHub Copilot) リポジトリ内に置くとCopilot Chatが自動で参照します。

CONVENTIONS.md(Aider) Aiderでは--read CONVENTIONS.mdで明示的に読み込ませる慣習があります。

SKILL.md(Anthropic Skills) Claudeが特定のタスク(Word文書作成、PDF処理など)を行う際に読み込む手順書です。YAMLフロントマターにnameとdescriptionを書き、本文に手順やベストプラクティスを記述します。ファイル名は必ずSKILL.mdで固定です。

中身に書く典型的な内容

技術スタックと使用ライブラリのバージョン、ビルド・テスト・デプロイのコマンド、命名規則やフォーマッタの設定、ディレクトリ構成と各モジュールの責務、外部APIや認証情報の扱い方、コミットメッセージやPRのスタイル、「触れてはいけないファイル」「禁止パターン」、過去にハマった落とし穴とその回避策、といったところが定番です。

書き方のコツ

第一に、具体的で短く。「きれいなコードを書け」のような抽象論はAIにはほぼ効きません。「fetchではなくsrc/lib/http.tsのapiClientを使う」のように、行動レベルで指示します。

第二に、理由を添える。「なぜそうするか」を一文足すと、想定外の状況でもAIが趣旨を汲んで判断できます。

第三に、例を入れる。Good例とBad例を並べると精度が大きく上がります。

第四に、階層化する。プロジェクト全体に効く一般則と、特定サブシステムだけのルールは別ファイルに分けるとメンテしやすく、トークン消費も抑えられます。CursorやClaude Codeはサブディレクトリのルールファイルを自動で見つけてくれます。

第五に、更新を前提に書く。これらは「育てる」ドキュメントです。AIが間違えるたびに該当ルールを追記していくと、徐々にプロジェクト固有の知見が蓄積されます。

注意点

ルールファイルは毎回コンテキストに読み込まれるため、長くなりすぎるとトークン消費が増え、本来の指示が薄まります。500〜1500行を超えるようなら分割を検討してください。また、機密情報(APIキー、本番URL、社内固有名詞でセンシティブなもの)を書き込んでGitHubに公開してしまう事故が起きやすいので、.gitignoreでの扱いも最初に決めておくと安全です。

スポンサーリンク
スポンサーリンク